自営業をしようとすると、始める前も始めてからもお金の悩みは尽きませんよね…

私も現在、実店舗の経営者として美容室を自営していますが、開業費を用意するのも、維持費を工面するのも悩んできました
これまでいろんなビジネスにチャレンジしてきましたが、大きな収入を作れているものは、髪に関する仕事と、髪やスキンケアに関する物販事業です。
現在は、将来にはあまり不安のない形で収益を出せる様になりましたが、これまで自営業をしてきまして失敗したことや、苦汁をなめさせられたと感じた事をお話します
本記事では、自営業になり失敗したお金の悩みと、お金に悩まされないための秘訣についてお話します。起業して、失敗をさけれるヒントになりますし、無駄な支払いを避けることができます。



個人事業主・フリーランスを目指す方には、ぜひ私が経験したことにならない様に気を付けてください。



そして、チャンスを掴んで成功してくださいね!
自営業にありがちなお金の悩み
起業するためには資金を調達する必要がありますが、貯めるにしても借入するにも困難な場合があります。実店舗の経営となると、最低でも1000万前後の資本金が必要になります。



起業するにも、起業した後も、資金の悩みは尽きません
主な悩みには、以下のようなことがあります
- 起業資金がなかなかたまらない
- 事業資金は借入が大変
- 保証料が思ったより大きい
- 各種手数料が大きい
- 月々の返済が大変
- 金利も大変
- ランニングコストがかかる
- 売り上げの変動がある
- 人件費がかかる
- 広告費が大きい
- 赤字でも税金が来る



けっこう出費がありますね…



そうだね。ですが、初めから予測がつけば困らないこともあるので、知っていれば備えられますよ
会社やお店がうまくいかないケースは、お金をかけ過ぎていること
私も含め、ほかの経営されている方とお話をすると、会社やお店がうまくいかないケースは、お金をかけ過ぎていることが多いです。
事業をするときに、一般的な支出となるのは大きく分けると2つありまして、初期投資と、維持費。詳細は以下の通りです。
初期投資
- 店舗(取得or賃貸)
- 店舗改装
- 設備
維持費
- 家賃
- 水道光熱費
- 人件費
- 維持管理費
- 仕入れなど材料費など
- 税金
※維持費は、仕事量に関係なくかかってくる固定費と変動費に分けられます
お金がなくて起業できなかった時期には、「お金さえあれば勝負できるのに…」と悩んだ時期がありましたが、むしろその発想は失敗の原因です。



「金をかけて勝負する」という発想はうまくいかないことが多く、デメリットだらけです
開業費(初期投資)をかけようとすればするほど、自己資金が必要になり事業を始める時期が遅れてしまいます
資金が足りなければ、金融機関から借り入れるお金も増えますので、のちのち月々の返済、金利、保証料、その他手数料などが増えることになります



お金の損失がないので損失に感じないかもしれませんが、始めたい時期に始められないのは機会損失です。
それでも、起業となると気合いが入りすぎて、良い物で揃えたり、過剰にきれいな内装、高機能な機器、広すぎる物件を借りてしまったりしがちですよね。



気持ちは分かります…
また、事業内容もいろいろできた方が良いと思い、幅の広い事業内容、取扱商品の種類の多さ、それを運用していくための人件費など、理想の形を求めると初期投資も、維持費もどんどん大きくなります
こうなってしまうと、固定費だけでも毎月大きな負担になってきてしまい、立ち行かなる原因となっています
お金をかけ過ぎた失敗例



失敗例をご紹介します…
私の場合…
「維持費がかかるのが嫌だなぁ~」と思い対策したんですが、結果的にその対策費が内装や設備としての初期投資が膨らんでしまい、毎月の返済と金利が予定よりもかかってしまいました…
幸い、私は事業を継続できていますが、お店を閉めた知り合いも多いです。
知り合いの例
原因は「売り上げに対し家賃が高すぎた…、面積が広すぎた」などがありました。面積が広ければ、家賃も、内装費も、設備も、空調などの光熱費もかかり、利益率を圧迫していました
自営業でお金で悩まないようにする方法
自営業でお金で悩まないようにするためには、なるべくお金を使い過ぎないことです。
それでも、本当に必要な物もあるし、最初はあれもこれも必要と感じてしまい、なかなか本当に必要な物だけにお金を使う事が難しいです



どのようにしたら、お金を使い過ぎずに、経営状態を良くすることができるのか解説していきます
当然のことになりますが、初期投資も、維持費も少なければ、採算ラインまで到達するのは簡単になりますので、お金をかけ過ぎないことはとても重要になります
事業を軌道に乗せるためには、早く採算を取れる様にならないといけません。
初期投資分を回収しての黒字化は少し時間のかかることかと思いますが、月ベース、年ベースでは黒字化していかないと、運転資金もどんどん払い出すことになります。



一生懸命に働いて、お金が失ってっている状態って思ってたより心が削られるんですよね…
業種にもよりますが、まだ参入する事業が決まっていないのなら、始めるのに資金の少ない業種を選びましょう。
参入する業種が決まっているなら、なるべくお金のからない方法を選ぶことが大切です



現在は、スマホやパソコンだけでも個人事業主やフリーランスとして起業する事が可能ですよね



自営業が失敗する原因の多くは、過剰にご立派にお金をかけて準備しすぎることですから、最初は充実よりも必要最低限を意識しよう
お金を使い過ぎないためには
起業される方は、基本的に「事業を成功させよう!」と思って始めるわけですから、利益が出る、利益が伸びる様に頑張られる方が多いと思います。
なので「実店舗が手狭になる事に備える」ことにも配慮しがちですが、意外とこの余分な投資がのちのち重くのしかかってくることが多いので、足りなくなってから考えても十分です



商売って成功するより、失敗する可能性の方が高いわけですから、大切なのは失敗しない基盤作りです
お金をかけ過ぎない方法を見ていきましょう
お金をためて自分の貯蓄のみで起業する
起業する時にはある程度の資金が必要です。
ですが、日本では、事業が立ち上がっていない状態で、金融機関が融資してくれることは難しいのが現実です。
借りることが出来るかたもいますが、たくさん書類を作ったり、信用が得られるような実績を示したりする手間が大変です。
借りられたとしても月々の返済や、金利、保証金などの経費もかかってきてしまいます。
まずは、ある程度は自己資金の範囲の中でできるビジネス、もしくは自己資本の比率を高めて、借り入れは最小限に留められるビジネスモデルを考えましょう
オンラインビジネスから始めてみる
自己資金で始めると言っても、なかなか自己資金を用意するのも大変です。
実店舗を持つことが目標であっても、出来そうなオンラインビジネスから始める方法があります



私も実店舗を持つ前は、フリマサイトで物販をした経験があります
簡単には、売れることはなかったので「どうしたら売れる様になるのか?」と、疑問を持てるきっかけになり、実店舗の経営につながる経験を積むことが出来ました
また、先ほど「日本では、事業が立ち上がっていない状態で、金融機関が融資してくれることは難しい」と説明しましたが、オンラインビジネスの実績を示せますので、融資してもらえる可能性が上がります



金融機関は、実績(申告書)があると、想像以上に信頼が高まるみたいだよね
今の世の中の状況を考えたら、実店舗もオンライン販売は必須になってくるので、結局必要になるなら先に費用のかからないオンライン販売の環境(ECサイト)を先に作るのもアリです。



実店舗で物販をするよりは、ECサイトでネット販売からは始めることができるので、費用はかなり抑えることが出来ます
実店舗を持ちたい人が、ネット販売となると、かなりイメージの違うものに感じますが、実店舗の運営に活かせる経験を積むことが出来ます
物販するようなものがない業種であっても、webサイトを整えるきっかけや、宣伝方法などが理解していけるようになりますよ
以前は、ECサイト(ネット販売)をするためには、web制作会社にサイト制作をお願いして作らなければなりませんでしたが、BASE、STORES、ShopifyなどのECサービスがあります。



特にBASEは、月額などの固定費がかからず始められるのでおすすめです


また、自営のサイトもWordPressで簡単に作ることが出来ますよ(少々の学びは必要になりますが、YouTube見ながらやれば問題ありません)



web制作会社にサイト制作をお願いすると、相場は30万円台~の費用かかってきます。30万円を浮かせられるなら、試してみる価値はありそうね


拡張性より、小エネ&省エネ
この項目の冒頭で触れましたが、事業を始めるのにみなさん「成功させる!」決意がありますので、右肩上がりの成長を期待して、事業に望まれる方がおおいですよね
ですので、成功した時に備えて拡張できるように考えがちですが…一旦は、拡張性より手持ちの環境で成功させることに集中するべきです



拡張性がないと手狭になった時に移転費や改装費が無駄になると思うかもしれませんが、必要になってから準備するのも意外と無駄がないですね
なぜなら、無駄に使ってないスペース部分の家賃、改装代、光熱費、さらに金利や保証料などの出費が、お金の出費が激しい起業時に出るだけでなく、後々まで付きまとう出費になります。



これが重くのしかかるんですよね…拡張なんていつできるか分からないし…。むしろ出来ない事の方が多い
無駄な出費を抑え、早めに事業を軌道に乗せ黒字化すれば、拡張の費用も貯めることもできます。



周囲の起業された方を見てきた感想ですが、わりとスキルが高かったり、自分に自信があるほどこの失敗につながる傾向がありました
私の友人の話ですが…
東京でビジネスを成功されカリスマ性もあったので、自信もあったせいか、地元で事業規模の大きな実店舗での起業をしました
売り上げは良かったんですが、想像以上に経費がかかったようで苦しそうでしたね…。働いてもお金は家賃、返済、金利、仕入れ、人件費などに消えていきました。
そうなると、人間だんだん不安になり、イライラするものです…。
常に社長がイライラしていたらスタッフも、お客様も居心地は良くありませんよね。下りの螺旋階段を落ちる様に、経営が悪化していきました…
最終的には、大きな実店舗を閉めて、小さな店舗に引越しし、採算がとれるような状態になり収益をあげることが出来ました



ですので、必要な分を必要なだけで、まずは成功させることが大切ですね。小エネ&省エネです!
いろいろやり過ぎない。特化して強みを出していこう
設備面だけでなく、事業内容にも無駄が潜んでいます
いろいろできた方が強みに感じますが、意外と絞って専門性を出す方が強みを活かすことが出来ます。



私も「出来ない」「サービス提供していない」というと一人前ではないような気がしました。
お客様や、取引先が望むものを提供できないもどかしさを感じたりするので、なるべくなんでも出来る様にしてしまいました。
思ったよりも「なんでも出来る」は、いい様で悪いですね。
能力も分散しますし、分散した分費用も膨らみます。また、イメージも何でも屋さんより、専門店の方が上手な感じがしませんか?
得意を示すことなく、得意ではない点で判断されてしまうのも、もったいないですよね
得意で、単価の高いポイント集約していった方が、多くの利益を得ることが出来ます
まとめ買いには罠がある
意外な落とし穴は、まとめ買いです。



まとめて買った方がお得じゃない?
まとめ買いの落とし穴は、単価は安くなるが、支払いは多くなると言うことですね
単価が安くなると、安く感じてしまうのは危険です。
本当に、まとめ買いで安くなるのは、購入したものが無駄なく全部使った時です。
せっかく安く買っても、すぐに新商品が出てしまったり、在庫損になったりすることもあります。支払いも大きくなるので気を付けましょう。
また、在庫を置くスペースも必要になるので、もろもろ考えると「本当に得なのか?」と悩む時があります



必要な分を、必要なだけ買う。まとめ買いするのは、確実に使いきれるものだけにしたいですね
せっかくまとめがいして単価を下げても、資金不足でお金を借りたら新たな経費を発生させることになる
リサーチ
本当にお得な情報は、向こうからやってきません。営業の電話や、営業の訪問、メールやSNSのDMで連絡を頂く事がありますが、だいたいはお得のようで、もっとお得な方法があることが多いです



考えてみれば当然ですが、相手は営業をかけるコストを使っているわけなので、その分料金に乗っているわけです。
主体的に自分から動けば、割安に入手していけることも多いです
同じ製品や同じ商品なら、数社から見積もりを取ることで、支払いを抑えることが出来ます
宣伝広告費は、高くつくので効率よく!
宣伝広告費は、高くつくので効率よく、集客していく必要があります。
今ではインターネットでターゲットにポンポイントで広告をいれることも出来きます。
また、どのような広告を、どこに出すかで、どのくらいのクライアントやお客様につなげることができるのか、これまでの膨大なデータがあるので調べる事も出来ます



私の場合、web広告 折込チラシ 販促物 看板 雑誌の広告 HP作成(SEO対策)をやりました
田舎なのでwebよりも、物理的なチラシや販促物の方が効果があると思いましたが、webからの集客の方が多かったです。
チラシは、作るだけで30万円~、新聞折り込み代が1枚当たり3~4円ほどかかります。配る枚数にもよりますが、だいたい1回チラシ入れると50万円台~かかります。
看板も、よくある二本足の看板を作ると、50万円台~かかります。
webサイト制作は、30万円~くらいが相場で、なかなか捻出できなかったので、覚えて自作しました
雑誌の広告は、費用は発行部数や、広告の位置、大きさなどによります。個人的にはあまり効果が感じませんでした
チラシや、雑誌などのマス広告は、ターゲットを絞ることが出来にくいので、認知をとるにはいいですが、たくさんの費用が掛かってしまいます
私も、もっとマーケティングを早く理解していれば損失をもっと防げたはずです…、私の学んでいるオンラインマーケティングスクールで教えて頂いたのですが事業を始める前に見込み顧客を確保しておくことが大切です



事業始める前にお客様を確保なんて、そんなことできるの?



様々な方法がありますが、webサイト、SNS、LINE、メールを使えば、ほとんどお金を使うことなく見込み顧客と集めておけます。
webサイトは、WordPressで作ることが出来ます。SNSも無料で使えますので、事業の内容を伝えながら見込み顧客にフォローしてもらうことも可能。
本当に、お客様やクライアントになってくれそうな人には、LINEやメールで連絡先を聞いておくことが出来ます。
美容室の例をあげますと、1人の美容師さんが平均年収を得るためには、300人ほどの顧客がいれば達成できますので、熱量の高い見込み顧客を300人~集めておけば、広告宣伝費はかけずに済みます
最初は難しく感じるかもしれませんが、WordPressでのwebサイトも、SNS集客もコツを掴めばそんなに難しくありません



私の過去記事や、YouTube動画でも、WordPressでのwebサイトも、SNS集客もコツを解説してます




本格的にマーケティングを学びたい方は、私も参加している月額オンラインwebマーケティングスクール【withマーケ】もおすすめですよ。
チラシやweb広告を入れると、一瞬で数十万円を使ってしまうことになりますが、webサイトやSNSでの運用方法を学べば一生使えるスキルです
また、withマーケでは、基本的にはwebマーケティングですが、会社経営に通ずる運営方法も買解説してくれる動画もありますのでとても参考になります



通常マーケティングを習うと、30円万~くらいが相場になってきますが、withマーケなら月額制で学ぶことが出来ますよ


お金をかけ過ぎない様にしても、必要な物は必要?!
「お金をかけ過ぎない様に」といっても、必要な物は必要なので購入しなければなりません…
そして、人生のなかで起業を経験する事なんて、ほとんどの人は1度あるか?ないか?くらいなので、出来ればベストを尽くして、理想の形で勝負したいと思います



なので、無駄にこだわってしまうところが生じやすいです
どのようにしたら、必要な物の入手コストを抑えていけるのか見ていきましょう
無駄なこだわりは捨てる
私も起業する時に、必要と思ったものは必要なだけ買ってしまいましたし、1つ1つがこだわりが強すぎてしまいました。
よりカッコよく店舗の内装を整え、扱う道具も国産の一流品で揃えたため、物量も質も増えましたし、さらに費用もかさんでしまいました
事業に必要なこだわりはあるべきですが、戦略上で不必要な無駄なこだわりはいったん置いておくのが良いです。



不必要な無駄なこだわりの見直しポイント
- 本当にその家賃はかけるべき?(家賃は妥当か)
- 過剰にカッコよくコストのかかるインテリアは必要だったのか?
- 国産の新品で、一流の機材を揃える必要があったのか?
- 質を下げず安い単価の安い材料は使えないのか?
- 取引単価の交渉は出来ないのか?
- サービスを絞り、特化させることは出来ないか?
それでも費用をかけない様にするコツ
起業する時は、必要な物もあり、予想もしてない手数料や支払いがあったり、経費を圧縮しようと思ってもコストダウンにつながれていない場合は、自分の商圏にあるライバル会社を観察してみるのも1つの手段です
商圏にライバル会社がなければ、独占状態になれますので、仕事に必要な最低限がそろえば商売は成り立ちます。
ライバル会社より少し良い物を提供できるなら、過剰に良い物を提供しなくても勝ち目はあるので、ライバル会社を下回らない程度のに整えれば十分の場合があります
また、ライバル会社と同じ土俵で戦うのではなく、専門性を出したり、専門分野をズラすことで、費用を抑えることにつなげることも可能です



私も、自分の提供するものと、自分の将来の想定お客様に集中しすぎて、周囲の競合を見なすぎでしたね



必要だから…必要だから…と思い設備を揃えてしまうと、資金や維持費が大変になります



リサーチして、本当に必要なだけの初期投資、維持費に抑えていきたいですね
まとめ : 自営業で失敗しない、お金の悩み解消法
独立して起業する事はとても夢のあることだと思います。
ですが、現実は意外と厳しいもので、半分以上は経営の継続を断念しています。
その原因の多くは、資金繰りとビジネスの知識不足です。
初期投資、維持費を抑えられれば、採算取れるまでのハードルを下げることが出来ますので、お金を使いすぎない事がとても大切で、お金の悩みを減らすことが出来ます
そのためには、まずは初期投資が少なく済む業種で始めるか、なるべくお金のからない方法を選ぶことが大切です
お金のかからないビジネスは、オンラインでの販売や、スキルを活かす働き方から始めることで、多くの初期投資を必要としません
また、インターネットを使う事に慣れていれば、広告宣伝費をかけずに、webサイトやSNSを自分で運用し、事業開始前から見込み顧客を集めることが出来ます


今は、実店舗を軸にしているお店でも、インターネットで物販しています。どうせ必要になる物販サイト(ECサイト)であれば、実店舗営業を始める前から作ることで、物販のノウハウを学べることも、実績(申告書)を作ることも出来ます



BASEであれば、無料から始められて、固定費もかからないのでおすすめです


webサイト制作や、SNSの運用方法に迷ったら、私も参加している月額オンラインwebマーケティングスクール【withマーケ】もおすすめですよ。

