【web3.0】変わる世界の新しい仕組みの特徴。
web3.0は、ブロックチェーン技術を使ってデータの集中や改ざんができないようにしています。
この技術を使うことで、個人間で表現や取引を自由に行えるようになり、プラットフォームに依存しなくても使えるという特徴があります。
Web2.0とWeb3.0の違いは、簡単に言うと「中央集権型」から「非中央集権型」(分散型)のネットワークに移行することです。
Twitterで例えますと、特定のアカウントやワードを、表示や検索を意図的に増やしたり減らしたり、BANしたりされなくなると言うことです
つまり、特定の企業がインターネットを管理するのではなく、世界中のコンピューターがインターネットを通じて繋がり、共同で管理することになります
仲介する組織(特定の企業)を介さず通信できる
Web3.0は、P2Pシステムを利用することで、サーバーを介さずにデータ通信が可能になります。
これは、ネットワークに接続された端末同士で自由に通信できることです
このシステムにより、サーバーを経由しなくてもデータのやりとりができるため、通信の速度や安定性が向上します。
また、サーバーのネットワーク負荷が減少するため、サーバー側でも負荷が軽減されます。
これにより、より高速で信頼性の高いデータ通信が可能になります。
ユーザーがデータを「所有」する概念が生まれる
Web3.0において、大きく変わる点は、ユーザーが自分自身でデータを所有できるようになることです。
従来のWeb2では、実質的にデータを所有しているのはプラットフォーム企業であり、プラットフォーム側でデータが削除されてしまったり、サービス終了してしまったりすると、購入したデータであっても利用することができなくなってしまいます。
例えば、Amazonでデジタル版のコンテンツを購入した音楽や本などです。
スマホゲームでも、サービス終了してしまうとゲームが出来なくなるのは当然ですが、ゲーム内のキャラクターデザインなども見たり聞いたりできなくなってしまいまね…
しかし、web3.0では、分散管理を行う複数のコンピューターがあるため、ユーザーが自分自身でデータを所有することができます。
これにより、データ改ざんや消失のリスクを抑えることができるようになります。
プラットフォームはサービス終了してしまっても、デジタルデータは失わないんだね!
ブロックチェーンが管理しているので透明性が高い
取引記録はつねにブロックチェーンのネットワーク内で監視され、情報が公開されていて、透明性が高い仕組みといえる。
この仕組みの活用の代表例として、ジャニーズ事務所が行った、ブロックチェーンと専用アプリを使ったチケット販売方法があります。
これまでは、販売したチケットは、チケットを購入者と、実際にチケットを持って会場に来た人の把握だけでなく、そのチケットの流通過程を見ることが出来るので、転売を防ぐことがきます
セキュリティが向上する
web3.0に移行することで、セキュリティが大幅に向上するというのは大きなメリットのひとつです。
従来のWeb2では、ユーザーの個人情報などのデータはプラットフォーム側が管理しており、プラットフォームがサイバー攻撃に遭うと、個人情報が流出してしまう恐れがあります。
最近、よく「個人情報が流出した」ってニュースになりますよね…
しかし、web3.0ではブロックチェーン技術により情報を分散管理しているため、情報漏洩が起こる心配がありません。
また、web3.0では、サービスを利用する際に、パスワードやメールアドレスの登録が必要なく、それでも安全に利用できるため、セキュリティ面でも大きく向上していると言えます。
誰もが自由に参加しコンテンツを利用できる
Web3.0では、自由なインターネット参加と表現の自由が可能になっています。
プラットフォーム運営会社などの承認や検閲は必要なく、SNSに投稿する内容を制限されることはありません。
個人間で自由にデータをやり取りできることで、このような自由が実現されています。
また、仲介組織が不要であるため、手数料が不要となります。このため、販売者と購入者の両者にとってコストが削減され、商品価格が下がる可能性があります
web3.0の現状の課題
今後、web3.0がますます普及していくことが予想されますが、一般の人々が実際にどのように利用できるのか、まだ具体的にイメージしにくい状況です。
また、技術の面、操作性の面、法制度の面、モラルの面に課題が残ります
ただし、個人でデータ管理する必要があるため、情報漏洩やトラブルが発生した場合は自己責任で対処しなければなりません。
そのため、セキュリティの高いデータ管理方法やトラブル時の対処方法を把握することが重要です。
ただ、web3.0(web3)の法整備はまだ進んでおらず、今後ルールが設けられることになるでしょう。ルールが整備されることで、より安全にweb3.0(web3)を利用できるようになる反面、規制によって本来の利点が制限される可能性もあるため、注意が必要です。
利用のハードルが高い
web3.0は個人が情報を管理するため、必要な設定や操作は、ユーザー自身で対処する必要があります。
そのため、データ管理の方法やトラブルの対処法に関する知識が求められます。
誰かに頼れないのはツライ
また、暗号資産(仮想通貨)による売買が行われるため、IT知識も必要になります。
例えば、世界最大のNFTマーケットプレイス【OpenSea】でNFTを購入するためには、コチラの手続くが必要になります
そのため、web3.0の利用はハードルが高く、現在では誰もが気軽に簡単に使うことは、難しいとされています。
web3.0がより安全で信頼性の高いネットワークを提供することができるため、今後の技術発展において重要な役割を果たすことが期待されています。
試験段階ではありますが、ジャニーズ事務所のブロックチェーンチケットを管理するアプリは、ほとんどこれまでのアプリと使い勝手は同じなので、簡単に使える様にシステム化した画期的なアプリですね!
トラブルは自己責任で処理する
web3.0では、個人でデータ管理を行う必要があり、データ流出などのトラブルが発生した場合は個人で対処する必要があります。
セキュリティの高いデータ管理の方法やトラブル時の対処方法を知っていないと、Web3.0を十分に利用することができません。
現在主流となっているweb2のインターネットは、誰でも気軽に利用できる点が魅力です。
ショッピングやサービスを利用する際には、IDやパスワードを入力することで利用することが出来ます。
そして、IDやパスワードやパスワードを忘れてしまっても、運営側に問い合わせれば再登録や再発行してもらえます。
web3.0ではIDやパスワード忘れてしまうと、救済してもらえる事はありません
個人でデータを管理する必要があります。決済情報が第三者に盗まれた場合も、被害の救済は困難です。
法整備が追いついていない
日本ではweb3.0を普及するための取り組みが進んでいますが、一方でweb3.0に関する法律やルールが整備されていないため、安全に利用することが難しい場合があります。
例えば、相場操縦、【デジタル資産の大バカ理論】問題点や、ポンジスキームなども起こっていますが、web3に関する法律がないので違法にならない事もあります
法治国家では、法律が想定してないことは罪に問うことが難しいのです
「適法」「違法性はない」といっても、現在の法律的に問題がないだけであって、それは「道義的に問題がないわけではない」と言うことになります。
暗号資産の時もですが、のちに法整備され規制される行為となることもありました
日本においてもweb3に関する法整備は進められているものの、まだ制度が整うまでには時間が必要です。
適切な法整備が行われないと、web3.0を安全かつ利便性の高いものとして利用することが難しいいので、浸透するまでに時間がかかりそうです