AIイラストは、簡単にハイクオリティなイラストを作ることが出来るけど…思い通りのイラストを生成するのって難しいなぁ…
では、本記事では、思い通りのイラストに近づける様に、Stable Diffusion Web Uiを使って、プロンプト(通称・呪文)の書き方の法則や、コツ、イメージ通りの出力を得やすいワードを紹介していくね
現在、Stable Diffusionに関する記事は、以下のものがありますので参考にしてね
この記事に、特に関連する記事はコチラ
Stable Diffusion Web Uiを使ってAIイラストを描いてみよう
Stable Diffusion Web Uiは、ブラウザをインターフェースとして使って、かんたんな操作でAI画像生成を行うことができるツールです
ゲームで例えると、Stable Diffusionがゲーム機本体で、Web Uiがゲーム機のコントローラーになる感じカナ
ゲーム機本体だけだと動かしスライので、web Uiというコントローラーを使う感じです
そして、ゲーム機本体だけでは、やれることが限られますので、より楽しく遊べるようにソフトがある様に、Stable Diffusion Web Uiにもモデルと言われるソフトみたいなモノを入れることで、それぞれ特色のあるイラストを描くことが出来ます
同じプロンプト(通称・呪文)を使ったとしても、使うモデルによって、出来上がるイラストはかなり違ったものが出来上がります
モデル次第でけっこうかわりますよね
AIイラストって、自由自在にAIがイラストを作ってくれるイメージを持っていましたが、実はハイクオリティな画像は生成してくれますが、自由自在という訳にはいきません。
同じプロンプトを使っても、モデルに左右されましてますし、全く効果が表れないモデルもあります
AIイラストの得意と苦手の特徴
思い通りのイラストを生成するためには、AIイラストの特徴を覚えておく必要があります
AIイラストの得意と苦手を解説しますね
AIイラストの苦手
AIイラストは、描くのに苦手なものが幾つかあります。
特に、非常に苦手なのは、指ですね…
指の本数が多かったり、少なかったり… また、関節から先が欠損したりします
これを少し改善する方法として、詳しくは以下で紹介しますが、プロンプトやネガティブプロンプトに防ぐ呪文を入れておくと、少しだけ防げます
また、腕や足も、腕が3本以上、足が3本以上になったりすることもあります。おかしな描写が起きる際には、ネガティブプロンプトに防ぐ呪文を入れておくといいですよ
また特定の場所に、特定のモノを出現させるのは、なかなか難しいです
AIイラストの得意
AIイラストは、描くのに得意なモノもあります
洋服は、たくさん学ばせてるせいかもしれませんね
様々なデザインを作ってくれたり、フリルやレース素材まで詳細な描写をしてくれます
プロンプト・呪文のコツ
呪文と呼ばれるプロンプトを入れよう。
全く指示を出さなくても、ある程度のイラストをAIが描いてくれますが、プロンプトを入れ指示を出すことであなたの希望に近いハイクオリティなイラストを描いてくれます
ですが、本当に思い通りのイラストを描いてもらうことは、難しい面があります
まずは、「プロンプト」の共通ルールから解説していきます
「プロンプト」のルール
「プロンプト」には、いくつかの法則があります。
例えば、基本的には1列目の左側に行くほど要素が強くなり、ワードを入れれば入れるほど、要素が1つづの言葉の要素は弱まります
では、プロンプト法則の詳細を解説しますね
法則の詳細
この様な法則は、以下のようなモノがあります
- 前のワードほど採用されやすく、強い要素になる
- 後ろのワードほど、採用されにくく、弱い要素になる
- 1つの単語や、文章の終わりに , を付けると区切られる
- ワードの並び方で、イラストが変わる
- ワードを入れれば入れるほど、要素が1つづの言葉は弱まる
- 同じワードや、文章を複数使うと、要素が強調される
- そのワードから起因されて、他の要素が含んでしまうことがある
- ( )で括ると要素が強まる、(( ))重ねて括るとさらに強くなる
- イラストに反映されないワードは、言い換えた表現のワードを入れてみる
- [ ]で括ると要素が弱まる、[[ ]]重ねて括るとさらに強くなる
- (ワード:0.7) の様に表記すると、要素を増減できる
- イラストにに反映しないワードも存在する
- 人間とAIの言葉のイメージがズレていることもある
- 同音異義語など、自分のイメージしている言葉と違う要素を含んでしまうことがある
- 無視される場合もある
プロンプトには、この様にさまざまな要素が組み合わさりイラストが生成されて行きます。
どのワードに、どんな意味が含んでいて、どのくらいの要素が入って来るか、出力してみないとどんなイラストが出るか分からないので、プロンプトの事を通称・呪文と呼ばれたりもしますね
全く同じプロンプトでも別なイラストが生成されたり、使用するワードや並びを変えるだけでも大きく変化していく事から、1発で理想の絵を出力すると言うよりも、少しずつ調整しながら、何度目生成することでお気に入りのイラストを作っていきます
まさに「ガチャ」とも言われるゆえんですね
優先順位
プロンプトの並べる順番は、次のような順番で並べるのが良いと言われています
【品質】 【作風】 【主体(キャラ)】 【環境(風景や光)】
品櫃は、一番前にもってくるのがベターです。後ろの3つは並べ替えても、混ざっても大丈夫です。
むしろ、細かい順番の入れ替えがイラストのテイストを変えてくれるので、おもしろいですよね
前に持ってきても、()を付けても、思ったよりも要素が入ってこない場合は、どうしても入れたい要素を先頭に持ってくるのもアリです
描かれたくない物を無くす「ネガティヴプロンプト」をいれてみよう
入れたい要素がプロンプトでしたが、逆に入れたくない要素をネガティヴプロンプトと言います。
ネガティヴプロンプト入れることで、映したくない物や、画質の調整、AIが苦手なバグってしまうことを防ぐことも出来ます
まずは、苦手を無くすネガティヴプロンプトから入れてみるのもいいですよ
例えば、以下の様にすることが出来ます
- monochrome : モノクロになるのを防ぐ
- missing fingers : AIの苦手な指の表現のバグを無くす
- nsfw : 職場閲覧注意という意味のワードの様です ※
※洋服を指定し忘れると、裸で出力されてしまうこともあるので、防ぐためです
ネガティヴプロンプトも入れすぎると、1つ1つの言葉の意味が薄まってしまいますので、どうしても映してほしくないモノや、バグが起きてしまう時に必要な要素を加えながら、試行錯誤するといいでしょう
無駄に入れてしまうと、本当に抑えたい要素が収まらなかったり、作り出すイラストの幅が狭くなったりします
その他の、ネガティブプロンプトをまとめてみました
全部、入れる必要はありません。
変形などが起きた際にネガティブプロンプトに入れてみてください
- worst quality
- low quality
- dark image quality : 画質が暗くなるのを防ぐ
- monochrom モノクロになるのを防ぐ
- animal 動物化を防ぐ
- animal ears けも耳を防ぐ
- disfigured 変形を防ぐ
- missing limbs 手足の欠損を防ぐ
- bad anatomy 欠損を防ぐ
- bad hands 手の欠損を防ぐ
- missing arms 腕の欠損を防ぐ
- missing fingers 指の欠損を防ぐ
- long neck 首が長くなるのを防ぐ
- humpbacked せむし(背骨の変形)
- text 文字が入ってしまう
- extra digit
- fewer digits
- cropped 欠損
- malformed 不正な形式
- mutated 異変した
- multiple breasts 複数の胸
- flat chest 貧乳
- three legs 3本足
- three arms 3本の手
プロンプトの実例
まずは画質や作風
よく使われるプロンプト
- best quality, 最高品質の
- top quality, トップクオリティの
- ultra detailed, 超詳細な
- highres, 高解像度の
- high-resolution, 高解像度の
- HDR, 高ダイナミックレンジの
- 4k, 4K解像度の
- 8k, 8K解像度の
- unity 8k wallpaper, ユニティ 8kの壁紙
- extremely detailed CG, 極めて詳細なCG
その他の画質を上げるプロンプト
- saturated, 彩度が高い
- extremely detailed, 極めて詳細な
- dynamic-range, ダイナミックレンジの広い
- maximum detail, 最大限の詳細度
- sharpness, 鮮明さ
- full fidelity, 高忠実度の
- ultra sharp, 超鮮明な
- advanced clarity, 高度な明瞭さ
- superior contrast, 優れたコントラスト
- high pixel density, 高ピクセル密度の
- highest possible resolution, 最高可能な解像度
- bit depth, ビット深度の大きな
- high-fidelity, 高忠実度の
- super-resolution, 超解像度の
- RAW photo, RAWフォーマットの写真
- ultra high res, 超高解像度の
- absurdres, 極めて高解像度の
どんなキャラクターや風景(環境)なのか
希望のイラストをAIに描いてもらうためには、次のような要素を指示を出すと、希望に近づけますよ
- どんなキャラクターか
- 顔や目
- 表情はどんな感じか
- 髪型はどんな感じか
- 何を着ているか
- 洋服は何を着ているか
- 持ち物はあるか
- 姿勢は
- 体のどのあたりを描くか
- 描く人数は
- 風景はどうするか
- ライティングや明るさは
- 描写のアングルは?
- 動物などファンタジー要素
具体的なスペルをご紹介します
どんなキャラクターか
- maid : メイド
- idle : アイドル
- chibi : ちびキャラ
- girl : 少女
- boy : 少年
顔
- open mouth : 開けた口
- closed mouth : 閉じた口
- makeup : メイクアップ
- delicate face : 繊細な顔
- teeth : 歯
- lips : 唇
髪型はどんな感じか
- short hair : ショートヘア
- medium length hair : ミディアム
- long hair: ロングヘア
モデルによりかもしれませんが、ボブより短い髪型は苦手なのかもしれません…
女の子の髪型で、ボブより短いショートヘアの髪型は生成されたことがないカナ
ツインテールの種類や、前髪ナシなどの指定も難しいですね…
何を着ているか
- parka : パーカー
- steampunk : スチームパンク
- maid : メイド
- uniform : (何かの)ユニフォーム
- Gothic : ゴシックな衣装
- school uniform : 学生服
- blazer : ブレザー
- sailor suit : セーラー服
- dress : ドレス
- formal : フォーマルな衣装
- kimono : 着物
- military uniform : 軍服
- chinese clothes : チャイナ服
装飾系の小物
- hat : 帽子
- beret hat : ベレー帽
- witch hat : 魔女の帽子
- hairband : ヘアバンド
- flower hair ornament : 花の髪飾り
- maid headdress : メイドのヘッドドレス
- headphones : ヘッドフォン
- scrunchie : シュシュ(なかなか出ないカモ)
- glasses : めがね
- scarf : スカーフ
- apron : エプロン
- necktie : ネクタイ
- bowtie : 蝶ネクタイ
- ribbon : リボン (hair ribbon : 髪のリボン)
持ち物はあるか
holding 〇〇 で何かを持たせることが出来ます
- holding book : 本を持つ
- holding weapon : 武器を持つ
- holding sword : 剣を持つ
○○ hugにすると、抱きしめる様に持つことが出来ます
姿勢は
- looking back : 振り返り見る
- looking up : 見上げる
- looking away : 視線をそらす
- head tilt : 首を傾ける
体のどのあたりを描くか
- full body:全身
- upper body : 上半身
描く人数は
- 1 : 1人(書いてほしい数を入れる)
- solo : 1人
風景はどうするか
- living : リビング
- waterfront : 水辺
- school : 学校
- forest : 森林
- fog : もや
- outdoor : 屋外
ライティングや明るさは
- shiny sun lighting : 輝く太陽の光
- natural-light, 自然光
- sunbeam : サンビーム
- cinematic lighting : 映画風な照明
描写のアングルは?
- from above : 上からのアングル
- from below : 下からのアングル
- from side : 側面から
- from behind : 背中側から
- facing viewer 正面向き
動物などファンタジー要素
- girl with cat ears : 猫耳の女の子
- pointy ears : エルフ風の耳
- magical girl : 魔法少女
- angel wings : 天使の羽
- halo : 天使の輪 (ring of angels)
その他
- nsfw : 職場閲覧禁止
リンク一覧
StableDiffusion WebUI v1.6.0(随時更新リサーチ中)
- StableDiffusion WebUIバージョン1.6.0リリース速報まとめ
- 【SDXL1.0のVAE】StableDiffusion WebUI v1.6.0 導入&設定方法
- StableDiffusion WebUI ver1.6.0「VAE」切り替えを便利なインターフェイス
- SDXL1.0環境のEasyNegative【negativeXL 】ネガティブプロンプト省略embeddings
StableDiffusion webUI基本設定
- StableDiffusion WebUIをローカル環境で使う設定のやり方♪
- StableDiffusion WebUIバージョンアップ方法。更新手順や注意点
- StableDiffusion WebUIバージョンの確認方法
- 【操作画面の解説・txt2img】分かりやすくパラメータの使い方を説明
- 【画像生成AIイラスト】VAEインストール方法と便利な使い方
- 「VAE」かんたんに切り替えするインターフェイス
- 【日本語化】StableDiffusionWebUI インターフェイス設定方法。
- 大きく、キレイな画像を出力する方法Hires.fix使い方。解像度アップ!
- 操作画面の5つのボタン解説
- 【X/Y/Z plot】使い方。プロンプトや設定を調整し比較してみよう!
- 【img2imgインペイント】画像生成AIイラストを修正/inpaintのパラメータ
- 【学習モデルの追加と変更】かんたん切り替え
- StableDiffusion WebUIバージョン1.3。LoRAを使う方法
- 【まとめ】画質が悪いを改善する7つの機能の使い方!
【学習モデル・checkpoint】
- 【実写系学習モデル・3選】写真の様なリアルな美少女が作れるモデルまとめ
- 【BracingEvoMix】日本人風の顔に特化した最新学習モデル
- 【BeautifulRealisticAsiansV5通称BRAV5】
プロンプト
- Stable Diffusionプロンプト(呪文)に関しての書き方。
- 【画質を上げる・画質に美しく芸術性を持たすプロンプト】呪文の書き方
- 【Tag complete】プロンプトのコツを掴める入力補助機能。
【ControlNet】
- 【ControlNet】使い方とインストール方法。画像生成AIイラストに便利な神機能。
- 【ControlNet-V1.1206】最新バージョンアップデート&モデル更新方法。
- 【ControlNet】不具合?表示されない…反映されない時には?
- 骨(棒人間)を使い、思い通りの姿勢をとらせた方法。
- 原画の絵と同じ姿勢(ポーズ)のAIイラスト生成のやり方♪
- AIイラストから線画を抽出する方法♪
- AIイラストを手描きで修正し、生成するやり方♪
- 【ControlNet】自作の線画イラストを画像生成AIに色塗り(ペイント)させる方法
- 自作の線画イラストをAIイラストに色塗り(ペイント)させる方法♪
【その他 拡張機能について】
- 【Eagle-pnginfo】画像やプロンプトを自動で一括管理できる拡張機能
- 【eagle】画像管理おすすめアプリ使い方
- 【eagle】公式サイト
- 【EasyNegative v2】導入&使い方♪設定方法
- 【EasyNegative V2】反映されないときには?原因と対処方法
- 【EasyNegative V2】【LoRA】にサムネイルを付ける方法
- 【LoRA】画像生成AIの追加学習データの使い方。
- 【Dynamic Prompts】ダウンロードとインストールの設定方法と特殊構文の使い方