ADetailerで、手や顔の修正をしようとするときに、検出され過ぎて過剰に修正が入る時ってありますよね
背景に映る人物を全て検出し、補正してくれるのはありがたいのですが、求めてない範囲の修正を行われて時間がかかり過ぎてしまうこともあります
本記事では、検出する範囲を決めることが出来るADetailerのパラメータのDetectionについて解説していきます
Detectionパラメータを調節することで、求める箇所だけの修正を自動で行ってくれるようになりますよ
現在、Stable Diffusionや画像生成AIに関する記事は、以下のものがありますので参考にしてね
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本記事は、StableDiffusion WebUIの環境構築と、ADetailerのインストールが済んでいることをが前提となっております。
環境構築の型がまだの方は、上記リンクから先にお読みください
【ADetailer】のDetectionのパラメータ
ADetailerのDetectionで設定できる項目は4つあります
- Detection model confidence threshold
- Mask only the top k largest (0 to disable)
- Mask min area ratio
- Mask max area ratio
それぞれどのような働きを するか見ていきましょう
まずは、ADetailerのスイッチオンであるEnable ADetailerにチェックをいれましょう
ADetailer modelは顔を補正するので、フェイス yoloV8を選択します
ネガティブプロンプトには、イージーネガティブV2を入れておきます
Detectionのところをクリックすると、上記した、4つのパラメータの項目が現れます
Detection model confidence threshold 検出モデルの信頼しきい値
Detection model confidence thresholdから説明していきますね
Detection model confidence thresholdは、検出するしきい値となります
ADetailerで自動検出しますと、対象のエリアにこの様な数字が付きます
画像に追記された数値は、AIが顔と判断している信頼度となります
高ければ、自信をもって顔だ。低ければ、顔なのかな?ってくらいに検出してるって事だね
人間に例えるとそんな感じだね
Detection model confidence thresholdは、検出する最低ラインを決める数値です
デフォルトでは0.3になっています。
つまり0.3以下の対象は検出されないようにしてあるって事ですね
試しに、0.7にしてみますね
0.66の検出場所が、反応しなくなったね
Detection model confidence thresholdを0.3未満にすると、信頼度が低い対象物も顔として検出してしまうので、目的の場所が検出されない時以外には0.3未満にする必要はなさそうです
Mask only the top k largest (0 to disable)
Mask only the top k largestは、入力する数字で「面積が大きいものから何個までを検出するか?」を決めるパラメータです
たとえば、「3」と入力したら、面積が大きい方から3個の対象物だけを検出して、それ以外は検出しないようにできます
例えば、ADetailerプロンプトに、angryと入れて怒らせてみます
Mask only the top k largestをデフォルトのままですと、2人とも怒りました
Mask only the top k largestを、1にしてみます
数値が大きい順に対象が決まり、左の袴の女の子だけが怒った表情に変化しました
Mask min area ratio
Mask min area ratioは、検出する対象物の大きさの最低ラインを決める数字になります
0.05にすると、画像全体の5%未満は補正をしないようにするパラメータです
たとえば、以下の原画にを補正してみます
Mask min area ratioは、0.04設定しにしました
ます、検出が行われます
修正は両サイドの2人だけが対象となり表情が変化しました
Mask max area ratio
逆に、Mask max area ratio検出する対象物の大きさの最大のラインを決める数字になります
Mask min area ratioは、0に戻し
Mask max area ratioを0.04にしました
真ん中の2人が表情が変わり、両サイドの2人は表情が変わりません
ちなみに、Detectionをデフォルトに戻すと、4人とも表情が変化しました
以下は、私が参加させて頂いているプロジェクトです
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